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2010年06月13日

彩風ライブレポ

彩風のレコ発ライブに行ってきました。上野の隣、御徒町「和海」での3日連続ライブの初日です。

メンバーは、看板の仲田かおりさんとピアニスト氏(トケ氏?)、ギターの若者(ごめん、名前聞きそびれた)の3人編成です。

生で見たのは初めてですが、とにかくかおりさんがチャーミング!!
30台後半でしょうか。人生の酸いも甘いも一巡しての自然体が、かわいくてカッコいいです。オジサンから見ると、オッパイの大きさは関係なくて、こういうのを指して「女盛り」と言います。

少しアニメ成分の入った個性のある声で、丁寧に情感を込めて歌い上げます。表情の変化や体の揺れからも、歌に魂を吹き込んでいることが伝わってきます。(→渾身のショット5連)

しかしながら、おいしい料理に甘ったるいドレッシングをかけて、素材の味を台無しにしているがごとく、曲想がいただけません。どの曲も同じようなテンポ、コード進行で、言うなれば「叙情派J-POP」路線なのです。巷に溢れかえっている最大公約数的な音楽にして、一番安易なところに流れていると文句を言わざるを得ません。

サウンドプロデュースの島尻哲明氏はバンドのHPでこう述べています。「故郷の八重山毎日新聞社の標語『視野は世界・視点は沖縄』をテーマに音楽活動を行う。 」小生はそれに対して、「どこが『視点は沖縄』やねん!それを言うなら、せめて琉球音階のペンタトニックでやってくれ。」と、さだまさしのカバー曲まで出てくるに及んで、かなり憤慨モードになっておりました。

しかし、2nd Setを全て「花」とタイトルのつく曲でコンセプチュアルにまとめて、かおりさんのウエットな歌にどんどん包まれて行くにつれて、「これは結構計算されているのでは。」と思い始めたのでした。

三線を持って琉球音階で琉球シャッフルするのは、『視野も沖縄、視点も沖縄』の世界であって、「花」のようなキーワードを散りばめてアイデンティティを沖縄に残しながら、東アジア、東南アジアをも席巻する西洋音階の「叙情派J-POP」路線で押し切ることが、『視野は世界、視点は沖縄』の一つのアプローチではないかと気がついたわけです。

『視野は世界、視点は沖縄』の象徴のような曲、喜納昌吉「花」の大合唱の中で、小生の疑念はすっかり消し飛んだのですが、そうは言っても、このかおりさんが歌うディープな沖縄民謡も聴いてみたい思いがどんどん膨らんで来て、今月中にでも彼女が母上と一緒にやっている石垣島のお店に行ってみようと決心したのでした。

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