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2010年06月07日

ERAライブレポ

ティーダブログなんぞ始めたりすると、書くこと全て沖縄関係じゃないとダメかしらと強迫観念に駆られて、かなりのプレッシャーを感じています。


さて、先週火曜日のことですが、都内でめぼしい沖縄民謡ライブがなく、久しぶりに小生の専門分野の一つであるプログレ(=progressive rock)のライブに行きました。

私事で恐縮ですが、小生こう見えてもミュージシャンなんです。生活がかかっていないという意味ではアマチュアですが、ちゃんとギャラはいただきます。30年以上にわたって、名古屋周辺、京都、東京でバンドマンをやって来て、ここ数年間は仕事多忙のため、名古屋でキーボードトリオ編成のプログレバンドのみやっております。このバンド、今年3月に行われたNHKのプログレバンドコンテストで全国3位に輝くなど、コアなファンを持つ個性的なバンドです。(自画自賛)

3年ほど前の話です。
バイオリニスト壷井彰久率いる本格プログレバンド「KBB」が、名古屋にツアーに出たいということで、某プロモータ女史より集客の一助として我々に前座の打診がありました。
ところが、プロとして不動の人気を持つKBBに対して、メンバー一同、印象があまり良くなかったのです。「腐ったフュージョンみたいやんか。ヘナチョコめ。」とか「壷井はプログレの何たるかが分かっていない。きっと高慢野郎に違いない。」などと、プロモータ女史に散々言って、断ってしまいました。結局KBBの名古屋ツアーは流れました。


今回見に行ったのは、鬼怒無月(アコースティックギター)と壷井彰久(バイオリン)のDUO「ERA(イーラ)」です。ゲストにタブラの吉見征樹氏。場所は西荻窪の「音や金時」です。
壷井の印象がこれまであまり良くなかったのに足を運んだのは、小生、片割れの鬼怒無月の大ファンだからです。この人恐るべきギタリストです。地球上のあらゆる音楽を守備範囲とし、しかも驚異のテクニシャン。まさに求道者の雰囲気を漂わせています。

演奏が始まると、ぶっ飛びました。凄すぎ~!!!!!(写真1)
超絶技巧にして、単にそれで終わらない高い創造性と精神性。最小限のエフェクターのみでアコギとアコバイオリンの極限の演奏を追及しています。「それってどうやって演奏してんねん(><)」の連続で、世界最少人数プログレユニットにして、大オーケストラに匹敵です。

主に鬼怒が刻む5、7、9拍子といったプログレリズムや、アラブ、インド、ポルトガル(ファド)等のエスニックリズムの強烈なこと。ビシ決まりのブリッジから、壷井のあまりに綺麗で豊穣なメロディーが大波のように押し寄せて来ます。(写真2)
いやいや、やられました。まさに、正統派プログレにして、化石でないプログレッシブなプログレ!!

壷井さん(急にさん付け)に対するこれまでの先入観も吹っ飛びました。というか、我々など足元にも及ばない素晴らしいミュージシャンであることを十分認識しました。しかも、MCでは冗談飛ばしまくりのオトボケキャラでした。(写真3 →なかなか貴重なショット)

ライブ終了後、ERAの新譜を買って、壷井氏としばし歓談。実際話をしても、気さくで「高慢野郎」とは正反対の楽しい人でした。3年前の名古屋ツアーのことを話すと、「はいはい、覚えてますよ。お客さん集まらないって、なくなったんですよね。名古屋でやったことないから行きたいな~。」って言ってくれました。

しかし、また前座の話があっても、断るしかありませんね。
恐れ多くて無理でございます。「ヘナチョコ」とか「高慢野郎」などと言ってごめんなさい。我々が「ヘナチョコ」で「高慢野郎」でした。



最後に蛇足ながら、無理矢理関連付けた沖縄ネタを。
やっぱり何か沖縄ネタに触れなきゃ落ちつかないです。

5月は東京公演を含めて3回もネーネーズを見てしまいましたが、その中から、渚ちゃんのチョーかわいいショットを。(^з^)-☆Chu!! 壷井さんの表情と同じでしたので。(写真4)

(関係者の皆様:肖像権上不都合あれば速やかに削除します。)

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Posted by 猫太郎 at 00:07│Comments(0)音楽全般
 
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